人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

安野光雅

安野光雅

2021年1月17日 中日新聞 安野光雅死去
2021年1月17日 中日新聞 安野光雅死去

“絵本のノーベル賞” 安野光雅さん死去 海外でも高い評価 | おくやみ | NHKニュース
https://archive.is/IZIZt

画家の安野光雅さんが死去 空想絵本や幻想的な風景画で人気 | 共同通信
https://archive.vn/qyd6Y

【評伝】絵を描くため生きた 画家・絵本作家の安野光雅氏 - 産経ニュース
https://archive.is/wip/AyMWM

2021年1月20日 中日春秋 安野光雅
2021年1月20日 中日春秋 安野光雅
2021年1月23日 中日新聞 安野光雅さんをしのぶ 「三才」に恵まれた人
2021年1月23日 中日新聞 安野光雅さんをしのぶ

中日春秋:中日新聞Web
テキスト↓

中日春秋
2021年1月20日 05時00分 (1月20日 05時01分更新)
笑顔のすてきな先生だったそうだ。給食の時間。先生はみんなに歌ってという。<今は山中 今は浜>。唱歌「汽車」。先生は歌声に合わせて、山や浜や鉄橋、汽車を黒板にどんどん描いていく。子どもたちは喜んだそうだ。先生はどんな歌も描けた
▼戦後間もない時代。その人が教員だった当時の思い出をかつての教え子が書いていらっしゃった。画家で絵本作家の安野光雅さんが亡くなった。九十四歳。淡い色づかいにやさしいタッチ。見ていると引き込まれ、穏やかで懐かしい気持ちにさせられる。そういう魔法の筆に恵まれた方だった
▼子どものころから絵描きになりたいと思い続け、毎日、絵を描いた。戦争で絵の具が手に入らない時代には看板屋さんからペンキをもらった。食紅も試した。とにかく毎日、描きたかった
▼勉強のできない子や徒競走でビリだった子。そういう弱い子をいたわり、声をかけてくれる先生だったそうだ。やさしい魔法の筆の秘密を少しのぞいた気になる
▼木組みの家々を描いた安野さんの作品が目にとまった。ヨーロッパの光景だろう。家がまっすぐ立っていない。それぞれの家がお互いを支え合い、少し傾いて立っている。少し傾いているからこそ、中の人間や暮らしを想像したくなる。絵の中に「物語」があった
▼黒板の汽車が遠ざかっていく。車内でやさしい絵を描いていらっしゃる。

    • -

2021年2月1日 中日春秋
先日亡くなった絵本作家で画家の安野光雅さんが子ども時代のメンコの思い出を書いていらっしゃった。どこかのおかあさんが子どもを連れてきて仲間に入れてやってほしいという。ただし、まだ小さいから「本気じゃないことにして遊んでやってね」。つまり、この子のメンコをひっくり返しても自分の物にはならない
▼こういう「ルール適用外」の子どもを「おまめ」とか「おみそ」と呼んでいたことをご記憶の方は多いだろう。メンコに限らず、鬼ごっこでも「おまめ」の子は鬼に捕まったとしても鬼役を免除される
▼幼い子に対する一種の救済措置だろう。よくできたルールでこれなら小さい子も大きな子と一緒になって遊べる。そうやって遊びを学び、やがて、「おまめ」を卒業していく― 略 ―
全文 https://www.chunichi.co.jp/article/194603?rct=syunju



    • -