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土器の煮炊き跡 世界最古

土器の煮炊き跡、世界最古=1万4000年前、北海道の縄文式−日欧チーム

http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B007&file=79_%E5%9C%9F%E5%99%A8%E3%81%AE%E7%85%AE%E7%82%8A%E3%81%8D%E8%B7%A1%20%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%8F%A4.jpg

北海道帯広市の大正遺跡群「大正3」遺跡で発掘された約1万4000年前の縄文土器(復元、帯広百年記念館提供)。日欧チームが焦げかすを分析したところ、海産物成分が見つかった。土器を煮炊きに使った世界最古の証拠という
北海道帯広市の大正遺跡群「大正3」遺跡で発掘された約1万4000年前の縄文土器片から、海産物を煮炊きした焦げかすが見つかったと、日欧研究チームが10日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。土器を煮炊きに使った証拠としては世界最古で、海産物は川をさかのぼったサケ・マス類の可能性があるという。
この研究はオランダ・フローニンゲン大のピーター・ジョーダン博士らが、土器は狩猟採集時代にアジアから欧州に伝わったとみて行っている調査の一環。中国江西省の洞窟遺跡では、世界最古の2万〜1万9000年前の土器片が見つかっている。(2013/04/11-02:29)
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013041100039

料理に使った最古の土器縄文人がサケ煮炊きか

北海道や福井県の遺跡から出土した1万1千〜1万5千年前の縄文式土器の焦げ跡に、サケなどの魚を煮炊きしたとみられる脂質が含まれていることを日英などの研究チームが見つけ、11日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。チームは、料理に使われた世界最古の土器としている。
農耕が始まる前に発明された土器は氷河期を乗り越えるため食料の貯蔵などに使っていたとみられていたが、栄養価の高い魚類を料理していたことも示すという。縄文人の暮らしぶりの一端を明らかにする成果。
チームは北海道や新潟、福井、長野、鹿児島の13遺跡から縄文式土器計101個を集め、焦げ跡を分析した。
このうち鳥浜貝塚(福井県若狭町)と大正3遺跡(北海道帯広市)の土器片の内側に付着した成分を詳しく調べた結果、鳥浜貝塚で35個のうち17個、大正3遺跡では2個のうち1個から魚の油分が劣化したとみられる脂肪酸を検出。海の魚か川魚かは分からないが、深鍋の土器を300度近い高温の状態に熱し、煮炊きした証拠と判断した。
チームは詳細に分析していない他の遺跡でも、焦げ跡の炭素や窒素の同位体比から、ほとんどの土器は煮炊きに使われたとみている。素材はサケの可能性が高いという。
研究に参加した総合地球環境学研究所(京都市)の内山純蔵客員准教授(景観考古学)は「この時代の土器の量は際立って少なく、煮炊きして日常的に食べたとは限らない。儀礼に使った可能性もある」とみている。〔共同〕
日本経済新聞 2013/4/11 2:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG10042_Q3A410C1CR8000/

帯広などで出土の土器片から世界最古の調理跡

http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B007&file=80_%E5%9C%9F%E5%99%A8%E3%81%AE%E7%85%AE%E7%82%8A%E3%81%8D%E8%B7%A1%20%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%9C%80%E5%8F%A4.jpg
福井県若狭町で出土し、復元された縄文草創期の土器(福井県立若狭歴史民俗資料館提供)

北海道や福井県で出土した約1万5000〜1万1800年前(縄文時代草創期)の土器から、魚などを加熱調理したとみられる世界最古の痕跡を発見したと、英ヨーク大学や新潟県立歴史博物館などの研究チームが11日付の英科学誌ネイチャーに発表する。これまでに確認されていた最も古い調理の跡は、地中海東沿岸地域から出た約9000年前の土器で見つけた、動物の乳を加工した跡だった。
研究チームは、国内13か所の遺跡から出土した世界最古級の土器試料101個を分析。このうち、北海道帯広市と福井県若狭町で出た土器の焦げ跡から、魚などの水生生物を270度以上で加熱したときに生ずる残留物を検出した。若狭町の試料には、陸上哺乳類の可能性がある残留物も含まれていた。
また、残留物の元素を詳しく調べたところ、「食材」の多くは海の幸だったが、淡水産に似た特徴を含む残留物も一部に見られたことから、サケのように海と川を行き来する魚を調理した可能性もある。
当時は、北米や欧州に厚い氷が発達した氷期の後半にあたり、縄文人は採集狩猟生活を営んでいた。初期の縄文土器は、儀式や貯蔵などの様々な使い道が考えられてきたが、加熱調理に使った直接的な証拠はこれまで得られていなかった。
■2003年、「大正3遺跡」から
帯広市の土器が見つかったのは同市大正町東8線の「大正3遺跡」。市教委などが2003年、土器片444個、矢尻などの石器約9000個を発見し、縄文草創期の約1万4000年前のものと確認された。
発掘調査に関わった帯広百年記念館(帯広市緑ヶ丘)の北沢実館長は「土器の持つ貴重な情報が、世界に発信されるのはうれしい限り。この土器を使った縄文人は、本州から十勝にたどり着いたと見られている。他の土器も調べることで当時の食生活もより深くわかるだろう」と話している。
(2013年4月11日 読売新聞)
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130411-OYT8T00009.htm

1万5千年前の煮魚?縄文土器に痕跡、世界最古級

【冨岡史穂】縄文時代の草創期に当たる1万5千年前の土器で魚を煮炊きした痕跡を、日英の研究者らが土器の破片から見つけ、11日付英科学誌ネイチャーで発表した。世界最古級の土器の使い方を示す初の発見で、土器作りの発祥と発展の経緯を知る手がかりになるという。
英ヨーク大や新潟県立歴史博物館などの研究チームが、1万1200年から1万5300年前の土器の破片を北海道、新潟、鹿児島など国内13の遺跡から101個集め、表面や付着物に含まれる炭素や窒素の同位体、脂質などを分析した。
大半から、海の魚を高温で調理した際に出るのに近い成分が見つかった。土器の外側からは同じ成分が出ず、煮炊きした痕跡と結論づけた。遺跡の多くは内陸にあるため、サケのように海と川を行き来する魚の可能性があるという。
朝日新聞デジタル 2013年4月11日7時23分
http://www.asahi.com/tech_science/update/0410/TKY201304100339.html

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