ネアンデルタール人
ネアンデルタール人の作品か…欧州の洞窟壁画
スペイン北部の洞窟の手形。ネアンデルタール人の手の可能性がある。動物の絵は後の時代に描き加えられたもの
【ワシントン=山田哲朗】世界最古級の欧州の洞窟壁画は、現生人類ではなく、絶滅した別種の人類ネアンデルタール人が描いた可能性があることが分かった。
英ブリストル大学などの国際チームが米科学誌サイエンス最新号で発表した。
研究チームは、スペイン北部のアルタミラ洞窟など11か所で、壁画を覆っている鍾乳石の薄い層の年代を、ウランとトリウムの比率を調べる測定法で分析した。その結果、丸い模様や手形など抽象的な絵の一部は、今まで考えられていたより1万年も古く、少なくとも4万800年前までさかのぼることが分かった。
現生人類がこの地域に到達したのは4万1500年前ごろとされる。研究チームは、現生人類が急速に絵を描く能力を発達させたと考えるより、もともと住んでいたネアンデルタール人が絵を描いたと考える方が妥当とみている。
YOMIURI ONLINE 2012年6月19日07時42分
以前に現代人の落書きというのがあった。悪意(騙すつもりはなく)で書いたのではなく単なる落書きしただけでそれを誰かが見つけ、研究者も「これは何々人が・・・」と言い出しマスコミも騒ぎ出した。それを見て本人が驚き名乗り出たと言うものだった記憶がある。