長幼の序 つボイノリオ
今日のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』でwikipedia:北原泰作が軍隊内部の部落差別の存在を昭和天皇に直訴し逮捕された事を紹介していた。
要約すると、軍隊では上下関係は(長幼の序ではなく)階級が絶対であり、上官の命令は絶対でなければならない。命令系統は軍隊の根幹であるにもかかわらず、今の軍隊ではそれ以外の価値観が存在している。「お前のような出身の者の言うことは聞かない」と命令に従わない者が出てきている。これでは軍隊として成り立たないというもの。
この北原泰作は後に衆議院議員wikipedia:松本治一の秘書となった。松本治一は内閣府特命担当大臣(防災担当)wikipedia:松本龍の祖父。
松本龍
岩手・宮城両県知事への発言、大臣辞任へ
閣議では首相入室時に閣僚は起立して首相が座るのを待つのを通例としているようで安倍晋三首相の時に当初これをしなかったことがあり話題になった。そんなこともあり、宮城県村井知事との会談の時に松本龍大臣は先に部屋に入らされ待たされたことは下に置かれたと感じ怒り心頭に発したのだろう。
松本大臣はやる気満々で下調べもして*1やって来たのに何たることだ。『政府や国会議員、大臣』が上で『地方自治や知事』が下とは言えないから一般的な長幼の序の礼儀を持ち出し、相手が自衛隊出身と言うことも礼儀として調べて知っているぞということも合わせて言いたかったので「長幼の序が分かっている自衛隊ならそんなことやるぞ」となったのかもしれない。ただ単に「長幼の序の礼儀として当然だろ」か「礼儀にうるさい自衛隊ならそうしてるだろ」で済ませば良かった。
その後の「これはオフレコ、書いたらその社はもう終わり」はジョークのつもりで村井知事に対し自分はマスコミをも動かせる権力者なんだよと暗に言いたかっただけなのに、誰もツッコミが入れられないので結果的にスベってしまった。これを東北放送が報じたものをyoutubeに上げた者がおり一気に祭りとなった。こうなったらもう何をどう言おうが後の祭り、聞く耳持たぬで真意は伝わらなく一気に転がり落ちて行った。
村井知事はどう思ったかな。「恥じかかせやがって、いい気味だ、様を見ろ」とは思っただろう。それは良いがそれだけで何等の反省が無ければ同じ失敗をする。その時、人は「馬鹿かあいつ」でお終いに。
私は松本龍という人はツンデレで頼めば聞いてくれる人だと何となく感じTwitterにもそのスタンスで書いていた。今でもそう思っている。何か一旦その気になると一所懸命やるが、気分が乗らない時にはどうでもいいやとばかりに簡単に捨てるというムラッ気の強い人かなと思ったりしている。
