東山動物園のC62運び出し 金城ふ頭へ
名古屋市の東山動物園で8日、蒸気機関車C62の運び出し作業が始まった。同市の金城ふ頭に来春開館するJR東海博物館(仮称)で展示するためで、9日未明に博物館予定地の仮置き場に運び込む。
C62は、日本最大の旅客用蒸気機関車で、スピードが出るよう、直径が1.75メートルもある大型の動輪を片側に三つ持っているのが特徴。現役時代は、東海道線の特急などとして活躍した。同園のC62は、日立製作所が1948年に製造。54年にはレール幅の狭い蒸気機関車としては世界最高の129キロを記録した。71年に廃車となってから、同園で公開されて来た。
機関車だけで約77トンという重さのため、この日は、ボイラー部分と動輪部分を分離して別々にクレーンでつり上げ、それぞれトレーラーに固定した。車体にはサビや傷みが目立っており、搬送後に、再塗装や外板の補修を実施するという。
(2010年2月9日 読売新聞)
DATE:2010/02/09 17:39
URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20100209-OYT8T00112.htm