人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

キルギス

キルギス

中央アジアのキルギスには、海はない。当然ながら海軍もない。だが、ソ連からキルギスが独立した時、引き継いだ一大産業は、魚雷生産であった
▼キルギスが誇るイスイククル湖は琵琶湖の九倍もある、天山山脈に囲まれた美しい湖だ。そこに、ソ連は魚雷発射試験場を造った。十数年前に現地で会った政府高官は苦笑していた。「海軍もない国の魚雷など、どの国が買ってくれるだろう」
▼悪い冗談のような話だが、ソ連という超大国は事ほどさように、各共和国・民族の自立を許さぬような経済開発を進めた。ソ連崩壊直後に各共和国で経済改革が軒並み失敗し、中央アジアでは混乱と貧困を土壌に、イスラム原理主義が台頭した
▼どうも天山山脈の東の方でも似たようなことが起きているようだ。中国政府が新疆ウイグル自治区などで進める西部大開発ウイグルの人々にとっては「山中の魚雷工場」に見えるのかもしれない
▼地元の豊かな天然資源を開発しても、利権を握るのは中央政府の息がかかった漢族の企業ばかり。ウイグル族は貧困から抜け出せず、汚染など悪(あ)しき副産物に苦しむばかり。そんな構図になっているのではないか
天安門前に車が突入した事件を、中国当局は、ウイグル族の恐怖主義者(テロリスト)の犯行とみているようだ。本当に怖いのは、テロを生む土壌に目を向けないことなのだが。
中日新聞:中日春秋:コラム(CHUNICHI Web) - 2013年11月1日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2013110102000094.html

キルギス Wikipedia

トルコ原発受注、三菱重工など正式合意安倍首相、輸出推進を強調

三菱重工業を含む企業連合は29日、トルコが黒海沿岸の都市シノップで計画している原発建設を受注することで同国政府と正式に合意した。トルコを訪れていた安倍晋三首相はその後、イスタンブールエルドアン首相と会談。正式合意を歓迎し、原子力分野での協力促進を確認する共同宣言を発表した。東京電力福島第1原発事故後、日本の原発輸出が正式に決まったのは初めてとなる。
安倍首相は会談後の共同記者会見で「原発事故の経験と教訓を共有することで世界の原子力安全の向上を図ることは日本の責務だ」と述べ、安全確保を前提に原発輸出を推進する考えを強調した。エルドアン首相も「トルコには原発が必要だ」と語り、日本の原発技術への期待を示した。
安倍首相は「大型インフラ事業をはじめ、経済分野での協力の方策についても議論した」とも説明した。
会談では、首脳級による安全保障の戦略対話を進めることで一致。両国が協力してトルコに科学技術大学を設立することや宇宙開発分野での協力促進も確認した。シリアやイラン情勢についても意見交換した。
両首相は会談に先立ち、ボスポラス海峡を横断する地下鉄の開通式典に出席。関連の行事が長引き、首脳会談の開始が約2時間遅れたため、予定した日本・トルコの経済連携協定EPA)交渉に向けた事前協議開始の合意は見送られた。
安倍首相は30日夕、政府専用機で帰国した。(豊田真由美)
MSN産経ニュース - 2013.10.30 21:29 [安倍首相]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131030/plc13103021310014-n1.htm

「海軍もない国の魚雷など、どの国が買ってくれるだろう」
原発のない国の原発を買うわけないか・・・ヽ(゚Д゚)ノハッ

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