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ドン・ガバチョの未来を信ずる歌

ドン・ガバチョの未来を信ずる歌

「ドン・ガバチョの未来を信ずる歌」を思い出している。一九六四(昭和三十九)年放送開始の人形劇「ひょっこりひょうたん島」の中でガバチョ大統領が歌っている
▼<今日がダメなら明日にしまチョ/明日がダメならあさってにしまチョ/あさってがダメならしあさってにしまチョ/どこまでいっても明日がある> 「ひょうたん島」の原作者、井上ひさしさんと山元護久さんが作詞した
▼なんとかなる。人生は楽しい。そう聞こえる。歌を聴いて一家心中を思いとどまった家族がいたと井上さんが語っている
▼がっかりするかもしれないが、実は井上さん、そんなつもりで歌詞を書いていない。嫌なことは「どんどん先延ばしにしちゃえとガバチョが言い訳している歌」(井上さん)だったという
▼オバマ米大統領の一般教書演説に日本人として初めて招待された藤田浩之さん(47)と話す機会があった。米国で医療機器メーカーを起業し、成功を収めた。「道なき道を行け」(小学館)でその苦心を語っている。幼い時、お母さんに「やれることは、今すぐやれ」と教えられ、現在もやり残したことがあると気持ち悪くて、眠れないという。見習いたい
▼見習いたいが、あの歌が離れない。先延ばしを勧めているのではない。でも、それぞれのペースで進めばいい。井上さんの意図は別として人生の応援歌に聞こえる。
中日新聞:中日春秋:コラム(CHUNICHI Web) -2013年10月20日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2013102002000081.html

2000年問題で騒いでいる時にコンピュータソフトを最初から完全に対応させるのではなく数年先に先延ばしできる簡便なパッチファイルを入れた金融機関があったと聞いたことがある。
聞いただけで本当のことかどうかは知らない。
だがそれができたのならそれが最良だったろう。

  1. 各社一斉にソフトの修正をするためエンジニア不足になり費用が高くついた。
  2. 他社が先行してバグフィックスするため改良版が安価にできる。
  3. これが最も重要なことだが、その数年先に会社自体が存続しているのか分からない。

嫌なことを先送りにして切羽詰まってから仕方なくやりだし、「こんなことならもっと早くやっていれば良かった」と思うこともよくある。
早くやっていればもっと安価に容易にできたということではなく、「やり始めたら面白いではないか。もっと早くやって楽になっていれば良かった」と言う程度のことだけど。
かと思えば、これは先送りにすると気分が悪い。
今やってしまおうと兎に角やり出す。
するともっと良い完成品のイメージ、手順、方法を思いつき非合理なことを繰り返すことも何度もあった。
一日置いてからやるべきだったと何度思ったことか。
一日置くと言うのは、その間手順方法の何かしらを考えているものだ。
もし何も考えず思いつかないのなら既に手順方法が確立しているか、試行錯誤を繰り返すしか方法がないのかもしれない。
それが分かったタイミングでやり初めれば良い。
適正なタイミングで行うのが一番良いのだろうが、それがいつなのか最初から分からないのだ。
今は『明日やれることは今日するな』のリズムが合っている。

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