太陽系外で2惑星重なり
太陽系外で2惑星「重なり」観測東大など研究チーム
図:太陽系外惑星の「食」のイメージ拡大太陽系外惑星の「食」のイメージ
【田中誠士】太陽以外の恒星をまわる二つの惑星が重なることを、東京大や国立天文台、東京工業大の研究チームが13日、米ハワイにあるすばる望遠鏡で観測した、と発表した。同大によると、「確認したのは、世界で初めて」という。米天文誌アストロフィジカルジャーナルレターズに掲載された。
太陽系外の惑星の候補は米航空宇宙局のケプラー宇宙望遠鏡が宇宙から観測できる恒星の光の変化で、これまでに2千個以上見つかっている。研究チームは地球から約2千光年離れた太陽の1.4倍の大きさの恒星に注目。恒星には短い周期で公転する四つの惑星があり、そのうち二つが恒星の前を通過するときに重なることを発見した。
研究チームによると、惑星の重なりは2010年1月15日午前に起こり、9時11分に二つの惑星が最も大きく重なり、約2時間重なった。次回は26年4月1日に見られるという。
朝日新聞デジタル- 2012年11月15日
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