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尾びれ付き内視鏡

体内を泳いで診断・手術、尾びれ付き内視鏡


カプセル型内視鏡の完成予想図=ハーバード大提供

【ワシントン=山田哲朗】米ハーバード大などが体内を泳いで進むカプセル型内視鏡の新駆動方法を開発し、学術誌バイオメディカル・マイクロデバイシズで発表した。
商品化されれば、胃や腸の中を動き回って病気を診断したり、手術したりすることが可能になりそうだ。
同大医学部の波多信彦准教授らは、効率的に進むことで知られる精子のべん毛運動を基に、コイルを内蔵した長さ1センチほどのテープ状の尾びれを振動させて、前進・後退できる小型駆動装置を作った。テープの動きは、磁気共鳴画像(MRI)装置の磁気により遠隔操作する。カプセルを全長1〜2センチまで小さくし、商品化を目指す。
実用化されているカプセル型内視鏡は胃腸の動きによって移動するだけで、狙った場所を撮影できない。大阪医大なども尾びれで推進するカプセル型内視鏡を開発中だが、ハーバード大の方式はカプセルを操縦するための専用の外部機器が不要で、病院にあるMRIを活用できる。
(2012年1月30日13時54分 読売新聞)
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