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ゾウの「チー」34歳で逝く 東山動物園、オスの最高齢


写真:元気だったころのアフリカゾウの「チー」=東山動植物園提供

 名古屋市の東山動植物園で飼育されているアフリカゾウの「チー」が9日、死んだ。推定年齢34歳。オスとしては国内最高齢で、同園では最も大きい動物として83年の来園以来、来場者に親しまれてきた。これで同園のアフリカゾウはメスの「ケニー」1頭のみになった。

 同園によると、チーは来園してまもなく、脱出防止用の堀に落ちて右の後ろ脚が曲がっていたが、最近になり、脚を痛そうにしていたため3日からゾウ舎内で治療していた。8日までは元気だったが、9日朝になって担当飼育員が倒れているチーを発見。治療にあたったが、同日午後2時20分に死んだ。野生のアフリカゾウは寿命が60〜70年で人間とほぼ同じだが、飼育環境下では短命の傾向がある。

 同園の担当者は「好奇心が強く、泥浴びや水浴びが大好きなゾウだった。大きい体で迫力ある姿を見せてくれていただけに残念」と話している。10日に飼育舎前に献花台を設ける予定という。

2009年6月9日21時1分