人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

東日本大震災から7年

大きい津波が来ています。早く、早く、早く高台に逃げてください。

遠藤未希さん24歳
https://img.atwikiimg.com/www45.atwiki.jp/jippensha/attach/93/7312/12%20%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD7%E5%B9%B4.jpg
2018年3月11日中日新聞 (´;ω;`)
写真、砂浜が段丘になっていて海辺に居る女性は当然低い場所。そこを望遠レンズで撮ったから砂浜と足の堺がぼやけているんだ。砂浜が汚くて編集したのかと・・・

日本列島で冬を越した渡り鳥が北の繁殖地へと帰っていくころである。<鳥帰る>はいま時分の季語。ふるさとで過ごした渡り鳥は秋に再び日本にやってくる。鳥たちの季節はめぐる
▼<鳥帰る>のころに、東日本大震災の三月十一日がめぐってくる。今年で七年である。<三月十日も十一日も鳥帰る>。二月に亡くなった俳人金子兜太さんの当時の句を引く
▼どう解釈してもかまわないのが俳句の良さとおもしろさだが、この句に込められているのはおそらく、鳥の渡りという不変の自然と対比した人間のちっぽけさだろう
▼平穏無事だった「前日」も、大勢の命を奪った「あの日」も、鳥たちは変わりなく飛んでいく。ひょっとして三月十日とは一九四五(昭和二十)年の東京大空襲のことかもしれぬが、そう解釈しても句からにじんでくるのは人間の無力さと、その悲しみであろう
▼七年が過ぎ、金子さんも亡くなり、あらためて、この句をよむとき、別のメッセージが込められている気がしてならない。鳥たちは何百、何千キロと必死に飛び続け、元の場所へと帰っていく。鳥のように困難な旅を成し遂げて「ふるさと」を取り戻そう。慰めや決意をその句に見る
▼約七万三千人がなお避難を続けている。何年、たとうが、涙を止められない人がいる。忘れてはなるまい。われわれはまだまだ<鳥帰る>の旅の途中である。
2018年3月11日 中日新聞 中日春秋
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2018031102000113.html