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人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

第五福竜丸

マグロ漁船「第五福竜丸

「背中に、高圧線が走っている。焼かれる」。久保山愛吉さんが苦しみ抜いた末、四十年の生涯を閉じたのは、六十年前のことだ。マグロ漁船「第五福竜丸」の無線長だった久保山さんを「焼いた」のは、米国がビキニ環礁で行った水爆実験だった
▼最後は意識障害まで起こし、夜通し叫び続けた久保山さんの声は、病院の隣室で治療を受けていた大石又七さんらの頭に響いた。自分たちも同じ運命をたどるのか。福竜丸の乗組員たちにとり、久保山さんの死は悪夢の始まりだった
▼五年後、大石さんは病院から呼び出された。臨月を迎えた妻の入院先だ。おめでたかと駆けつけたが、待っていたのは、むごいひと言。「死産です」。赤ん坊は先天性異常だった
▼乳を求めてしゃぶりつくはずの赤ん坊は死んだのに、張り続ける妻の乳房。痛さと悔しさを見せないようにしている妻の姿。大石さんは著書『ビキニ事件の表と裏』に、思いを綴(つづ)っている
▼<「被爆とは関係ない」という者たちに俺は言いたい。何がどれだけ分かっているというのだ。悩みは俺だけにとどまらず、家族にもつながっていく。外からの差別や偏見より、もっと怖い身体の中の見えない悪魔におびえているのだ>
▼広島、長崎。第五福竜丸。そして、福島原発事故。これだけ、核の悲劇を目にし続けてきた国はない。悲劇を忘れ去ることこそ、本当の悲劇だ。

中日新聞:中日春秋:コラム(CHUNICHI Web) - 2014年3月4日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2014030402000107.html

原発を他国に売っている国が自国での原発は危ないから止めましたとは言えんか。
そうまでせなやっていけんのか日本という国は。
売った先の国で原発事故が起きた時に損害賠償はもそうだが被害者にどう言って詫びるのか。
死んで詫びるより謝る言葉が思いつかない。


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