高田松原の松で観音さま
あゆみ観音プロジェクト
http://www.taimadera.org/news/event05.html
神奈川県藤沢市出身の仏師渡辺勢山（せいざん）さん（61）＝大津市在住＝が、東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の松を使い、同市に届ける仏像を彫っている。制作過程で各地の七千人余にのみを入れてもらい、震災から三年となる三月十一日、大津市の工房で完成させる。（吉岡潤）
渡辺さんは、かねて仏像修理などで交流のあった奈良県葛城市の当麻寺（たいまでら）からの依頼で仏像の制作を始めた。震災から約一年後の二〇一二年五～六月、陸前高田市に派遣されていた葛城市の職員が地元で拾い集められていた松の使い道を寺に相談したのがきっかけだった。
ただ、渡辺さんは「善意の押しつけになるのではないか」とすぐには引き受けなかった。同時に防風林で津波にのまれた松の耐久性への懸念もあった。もともと「千年もつ仏像を作るのが仕事」という信念があったからだ。
だが、現地を訪れて考えが変わった。「地元の人が『生き残って申し訳ない。でも生きなければならない』と話すのを聞き、応援できるなら」と。仏師らしく「松そのものも供養しよう」と考え、昨年三月に制作を始めた。
「『あの日』に誕生し、未来に向かって歩んでいく」という意味を込め、三～四歳の幼い天女の姿にし、「あゆみ観音」と命名。陸前高田市の人たちも完成図を「めんこい（かわいい）」と喜んでくれた。
埼玉や岐阜、静岡、奈良、兵庫など各県の寺でも、のみ入れ式を開いてきた。「多くの人に縁を結んでもらいたい」という呼び掛けに復興を願う人はもちろん、自らの病気が治るように祈る人、修学旅行生や受験生らが参加した。
一月二十四～二十六日には藤沢市で約千人が刃を入れた。同市の大学四年、沢田真洋（まさひろ）さんは「（東日本大震災は）語り継がなければいけない。像を残すことには大きな意味があると思う」と語った。
のみ入れした人たちは削った木片を「あゆみ観音の分身」として守り袋に入れて持ち帰っている。
渡辺さんは「こんなに多くの人が関わった仏像は他にない。再生していくまちの象徴になれば」と願っている。仏像は仕上げに入っており、七月十一日には陸前高田市で開眼法要を行う。東京新聞:(TOKYO Web) - 2014年2月22日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014022202000234.html
これよ、これだよ。
あのモニュメントになってしまった一本松もこうなりたかったんじゃないかな。
桜地蔵
津波に耐えた桜が地蔵に 女川で開眼法要
東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町で12日、津波に耐えて一度は花を咲かせたが、その後枯れてしまった桜の木から彫り出した「桜地蔵」の開眼法要が営まれた。関係者は「震災の伝承と鎮魂の象徴になれば」と期待を込めた。津波で駅舎が流されたＪＲ女川駅北側に残された、２本の桜。２本とも枝がほとんどなくなり幹は途中から折れたが、うち１本が震災の１カ月半後に数輪の花を咲かせた。町民で「女川桜守りの会」を結成して保全に乗り出したが、2012年に枯死と判断されて２本とも伐採。その幹で作られたのが、高さ60センチほどの桜地蔵だ。＜津波に耐えた桜の木から彫り出した「桜地蔵」＝12日、宮城県女川町＞
MSN産経フォト - 2014年03月12日
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/03/12/30jizou/
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関連ブログ：
2014-02-23 高田松原の松
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120225/1330309511
2013-01-31 高田松原
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20130131/1359610706
2012-09-12 奇跡の一本松最後の夜
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120912/1347413298
2012-09-01 満月に照らされる「奇跡の一本松」
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2012-06-05 月食
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120605/1338856398
2012-03-19 おーい栗之助
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120319/1332139149
2012-02-25 奇跡の一本松
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120225/1330309511
2011-12-18 福島第一原発
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20111218/1324174560
