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人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

カタバミ

カタバミ

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春の庭で、草むしりをしながら、抜いてしまうか、そのままにしておくか、迷う草がある。例えばハコベにカラスノエンドウ…。放っておくと厄介だが、可憐(かれん)な花を思うと、抜く手が止まる
▼カタバミの繁殖力にはお手上げだ。ハート形のかわいらしい三枚の葉に、黄色い五弁の花。古くはたくましさにあやかり家紋に用いられたほどだから、抜かないと、際限なく増える。春先から秋まで咲くカタバミは、夏の季語。こんな秀句がある。<かたばみや何処にでも咲きすぐ似合ひ>星野立子
▼昭和天皇は、「雑草という草はない」という名言をのこされた。故田中直侍従が随筆で、吹上御所の草刈りをめぐる逸話を紹介している(入江相政編『宮中侍従物語』)
▼武蔵野の面影を残す御所前の庭で草が茂りすぎ、陛下が那須でご静養中にさっぱりさせようと刈り払った。お帰りになった陛下はすぐ侍従をお召しになった。「どうして庭を刈ったのかね」。「雑草が生い茂ってまいりましたので」と侍従
▼陛下は「雑草ということはない」。続けて「どんな植物でも、みな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方でこれを雑草としてきめつけてしまうのはいけない」
▼みどり輝く黄金週間。「雑草という草はない」との至言を噛(か)みしめつつ、足元の野花を、じっくりと見つめてみる。
中日春秋 2013年4月27日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2013042702000104.html

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