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人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

上村智子さん

水俣病 水銀汚染

上村智子さんは、二十一歳で逝った。短い一生のうち一度も「お母さん」と呼ぶことはなかった。立つことも座ることもなかった。胎児性水俣病を象徴する一人だった
▼母の良子さんは娘さんに頬ずりしつつ、言ったそうだ。「この子は宝子(たからご)ですたい」。「この子がわたしの食べた水銀を全部吸い取って生まれてきてくれた」。だから、自分たち家族は助かったのだと。(原田正純著『いのちの旅』)
▼水俣病は水銀汚染の恐ろしさを世界に知らしめた。しかし、汚染は止まらない。特に、世界の金の二割余を採掘する小さな金鉱が問題だ。その労働はすさまじい。粉砕した金鉱石と水銀を練り、熱して金を取り出す
▼国際人権団体などの調査によると、小さな金鉱で働く人は世界で千三百万人。うち二十五万人が子どもという。フランスがテロ対策で軍事介入したアフリカのマリでは、子どもたちが素手で、鉱石と水銀を混ぜているともいう
▼水銀汚染を防止する国際条約が「水俣条約」と命名されることになった。だが、金鉱への規制は曖昧で「水俣の名に値しない」と批判も出ている
▼良子さんは、こうも言っていたそうだ。「この子がテレビに出るでしょうが、すると政府の偉か人や会社の偉か人が見て、環境に注意するごとなれば、この子はやっぱり宝子ですたい」。このままでは、宝子の命が無駄になってしまう。
中日新聞:中日春秋-2013年1月23日
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2013012302000087.html

(´;ω;`)うっおっうぇあぁあぅおぉぉ
まあ、よう泣ける・・・


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