武具装着の人骨初出土
6世紀、噴火で被災か 群馬・金井東裏遺跡
群馬県渋川市の金井東裏遺跡で、古墳時代に当たる6世紀初めの火山灰の地層から、武具のよろいを着けた人骨1体が、同県埋蔵文化財調査事業団の発掘調査で出土したことが10日、分かった。 遺跡の近くでは、榛名山(群馬県)が5-6世紀に数回噴火したことが知られている。今回の人骨は火砕流に巻き込まれたとみられる。よろいを着けた人骨は成人男性で、うつぶせ状態でほぼ全身が残っていた。このほか乳児の骨も一点見つかった。同事業団によると、実際に装着した状態で見つかるのは初めて。古墳時代に被災した人骨が発見された例もなく、当時の軍備や災害の様子が分かる一級史料となりそうだ。 <金井東裏遺跡から出土した、よろいを着けた人骨 =11月、群馬県渋川市(群馬県埋蔵文化財調査事業団提供)>
MSN産経フォト - 2012年12月10日
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