宇宙船スペースシップ2
宇宙旅行へ前進 FAAが宇宙空間試験許可
地上近くの試験で母船となる航空機(上)から分離される宇宙船スペースシップ2=2010年、(ヴァージン・グループ提供・AP)米連邦航空局(FAA)は30日、宇宙旅行の商業化を目指している英ヴァージン・グループの宇宙船スペースシップ2に対し、高度約100キロの宇宙空間を試験飛行する許可を与えたことを明らかにした。年末にもテストパイロットにより試験飛行する方針。ロイター通信が報じた。スペースシップ2は乗客6人、パイロット2人が搭乗する宇宙船で、母船の航空機につり下げられて離陸。高度約15キロで分離し、宇宙空間まで上昇して弾道飛行する。乗客は着陸まで約2時間の旅のうち、数分間の無重力状態を楽しめる。旅行代金約20万ドル(約1600万円)で乗客を募っており、既に日本人を含む500人以上が予約を済ませ、来年にも期待される初飛行を待っている。FAAは、まだ乗客を乗せた飛行を認めていないが、同グループは「(実現のための)大きな節目」と受け止めている。(共同)
産経フォト - 2012年05月31日