3億年前の森
3億年前、森の様子は中国北部、25メートルの植物も
図:研究チームが作成した、内モンゴル自治区で約3億年前に生い茂っていた森の復元図=米科学アカデミー紀要から、RenYugaoさん作画拡大研究チームが作成した、内モンゴル自治区で約3億年前に生い茂っていた森の復元図=米科学アカデミー紀要から、RenYugaoさん作画中国北部の内モンゴル自治区に、約3億年前に広がっていた太古の森の様子を復元することに、中国と米国の研究チームが成功した。米科学アカデミー紀要に発表した。
チームは内モンゴルで、約1千平方メートルにわたって掘削調査を行い、過去に火山灰に埋もれた地層から、約3億年前の植物の化石を集めた。その結果、ソテツの仲間やヒカゲノカズラと呼ばれる分類群など、六つのグループの植物を特定することに成功した。高さは10〜15メートルのものが多かったが、中には25メートル以上にもなるものもあった。
森のおおまかな姿を推定するには、200〜500平方メートルの植生が目安。チームは「再現には十分な広さで、当時の東アジアの植生を理解するのにも役立つ」としている。
asahi.com 2012年2月27日