人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

武田鉄矢

自分を励ましてくれるのは過去の自分だけだよ

援助交際で得たお金でも「お金はお金なんだから嬉しい」という発言に対し武田鉄矢はこう言った。

これからずっとまだ生きていくんだけどさ、自分を励ましてくれるのは過去の自分だけだよ。
みんな援交(援助交際)やってたけど自分はやらなかった。
これは、すごい自信になるんだよ。
みんな銭欲しがってたけど、俺は銭よりも友情を選んだ。
それだけだよ。
俺はあんとき19歳だったけれど、しっかり行動したっていうのを過去に持っておくと、それがあなたが30(歳)になっても40(歳)になっても励ましてくれるんだよ。
一点だけ自分の10代の中にかっこいいことを一つやっておくと、かっこいい自分がずっと横にいてな、一生肩をたたいてくれるぜ。

これは現在の自分が若かりしの自分を俯瞰で見ているから言えることで、この例で言うと19歳の時生活や友人環境が悪く援助交際をしてみないかとの誘いがあった。そこで援助交際した者は「お金はお金、どの様な手段でもお金の価値は同じ」と『自分の負の行動』を『お金の価値』という物にすり替えたり他の理由を付けて自分を正当化する。そして年取った時にどう思うか。その時の状況や環境にもよるだろうけど後悔する者はするし、しない者はしない。人生の肥やし位に思って堂々と生きて行くことが出来ればそれはそれで素晴らしい。
逆に援助交際を踏みとどまった者は自分にとって当たり前の行動だったから年取ってから若い時に『しっかりした行動した』という自覚が(でき)ない。つまり、やらなかったことは良かったとは思うがそれがどうした位の感じで取り立てて役に立つ出来ことではなかったという事になってしまう。
でも何という説得力の強い言葉だ。
『自分を励ましてくれるのは過去の自分だけだよ』
年取った者は皆「うんうん、その通り!」と言うだろう。