東アフリカ飢饉
アフリカ飢饉に88億円 米が緊急追加支援
オバマ米大統領は22日、飢饉が深刻化するソマリア、エチオピア、ケニアなど「アフリカの角」地域の緊急人道支援として約1億1300万ドル(約88億円)を追加支出すると発表した。
食料、水、テントなどの購入に充てられる。(共同)
産経ニュース 2011.12.23 09:00
東アフリカ飢饉、1900億円緊急支援を 国連発表
ソマリアなど、「アフリカの角」と呼ばれる東アフリカ地域の飢饉(ききん)について、国連は29日、総額24.8億ドル(約1900億円)の緊急支援が即座に必要だと発表した。ソマリア南部では米国際開発局(USAID)の推定で、1日最大2500人が餓死している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)が28日現在の必要額をまとめた。事態の悪化に伴い、必要額の見積もりを約4億ドル増やした。約42%の約10億ドルをこれまでに確保したが、まだ約14億ドル足りないという。
ソマリアからは1日あたり約1300人が隣国ケニアに、数百人がエチオピアに逃れ続けており、受け入れ国の食糧事情も悪化。ジブチも含めた周辺4カ国全体で、計1240万人が生命の危機に直面している。(ジュネーブ=前川浩之)
asahi.com 2011年7月29日23時19分
飢えから逃れ、戦乱の首都へ 干ばつのソマリア南部
20年以上内戦が続くソマリアの首都モガディシオは頻繁に銃声が響き、廃虚同然の建物が並ぶ。だが、こんな街に助けを求めに来る人が絶えない。深刻な干ばつによる飢饉(ききん)に苦しむ同国南部の人々だ。
モガディシオのバナディル母子病院を記者が訪ねると、2週間前に運ばれたムハンマド君(2)がいた。12キロあった体重はいま5キロ。350キロ離れた村から一緒に来たという父フセインさん(30)が嘆いた。
「村には4年間も雨が降らない。ヤギ200頭は売ったり死んだりで、いなくなった。家族皆が飢え、この子の異状に気づくのが遅れた。10日間歩いて首都に着き、救急車に助けてもらった」
病院によると、ムハンマド君と同様、重度の栄養失調で約250人の子どもたちが入院している。だが、薬や食糧が足りず、毎日2、3人が亡くなっているという。
ソマリア南部は暫定政府と対立する武装勢力が実効支配し、救援物資は届かない。人々は危険を顧みず、首都や周辺国に向かわざるを得ない。国連によると住民370万人の生命が危機に直面している。
国連機関などは、ソマリアを含む東アフリカ一帯が過去60年で最悪の干ばつに見舞われ、1200万人以上が支援を必要としていると訴えている。(モガディシオ=古谷祐伸)
asahi.com 2011年7月27日2時36分
東アフリカ、過去60年で最悪の干ばつ 飢饉がせまる
【6月29日 AFP】東アフリカは「アフリカの角」を中心に過去60年で最悪の干ばつに見舞われており、約1000万人が何らかの影響を受けているとする報告書を、国連人道問題調整事務所(UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、OCHA)が28日発表した。一部地域は飢饉(ききん)の瀬戸際にあるという。
報告書によると、雨季に雨が少なかったことに加えて食料価格が高騰したため、ジブチ、エチオピア、ケニア、ソマリア、ウガンダなどでは深刻な食糧不足に陥っている。
食料価格は現在も上昇を続けており、ケニアの一部地域では穀物価格が過去5年間の平均を最大80%も上回り、エチオピアでは消費者物価指数が約41%も跳ね上がった。
家畜のウシやヒツジが死ぬ確率も平年より高くなっており、一部地域では死亡率が60%に達している。その結果、栄養不良の割合も増え続けている。難民増加にも拍車をかける
干ばつに関連した避難民の数も増加しつつある。内戦が続いているソマリアでは、干ばつが引き金となり、今年に入って月に平均1万5000人がケニアやエチオピアなどの隣国に避難している。
一方でジブチやエチオピアも干ばつの影響を受けているため、難民の流入はこれらの国々の食糧事情をさらに悪化させることになりかねないという。
OCHAは、こうした状況にかんがみ、食糧援助を増やすよう支援国に求めている。(c)AFP/Hui Min Neo
AFPBB News 2011年06月29日