人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

福島第一原発


「中秋の名月」に浮かび上がった一本松=12日午後6時9分、岩手県陸前高田市*1
森井英二郎撮影 asahi.com 2011年9月13日

2011年3月12日、メルトダウンはしていない。*2

だって、見ることできないから確認できないもん。

2011年12月、冷温停止した・・いや、冷温停止状態になって終結した(キッパリ

後は放射能漏れがあるようだけど、原子炉の中がどうなっているか穴あけて見る訳にもいかんし、まあ放って置くしかないんじゃない。

地球ができて約45.5億年、人類の祖先の原人が現れてから180万年。そのスパンを思えば数千年なんてあっという間だ。その頃には人類にとっての環境として綺麗になっているさ。それに大地震と大津波がまた来るだろうし、惑星としての地球にとってこんなことは屁でもない。当たり前だけど地球にとって人類もただの一過性の生物なんだなあ。まして宇宙にとって天の川銀河の縁の方にある普通の星の周りを回る3番目の小さな惑星なんて塵屑と同じ。
でも、宇宙にとって何の意味もない『人』であっても、今この瞬間の幸せを感じていたい。子供たちの幸せを祈る。

福島第1原発炉心溶融が進んでいる可能性」保安院

経済産業省原子力安全・保安院は12日午後2時、東京電力福島第一原発1号機で原子炉の心臓部が損なわれる「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発表した。発電所の周辺地域から、燃料の核分裂に伴うセシウムヨウ素が検出されたという。燃料が溶けて漏れ出たと考えられる。炉心溶融が事実だとすれば、最悪の原子力事故が起きたことになる。炉心溶融の現象が日本で確認されたのは初めて。


記者会見する経済産業省原子力安全・保安院の中村幸一郎審議官(12日午後)*3

保安院は同日午後3時半、圧力が高まって爆発による放射性物質の大量放出を防ぐため、格納容器内の減圧作業を実施した。圧力が「午後2時を境に急激に下がりはじめた」(保安院)という。
周辺地域から検出された種類は、いずれも本来は金属容器で封じ込めている物質。炉心溶融で大量に放射性物質が出れば、被曝(ひばく)の被害が広がる恐れもある。
保安院は今回の炉心溶融について「放射性物質の広がりを計算した結果、現時点では半径10キロを対象とする住民避難の範囲を変更する必要はないだろう」と話している。
震災にあった1号機は、核燃料棒を冷やしていた水位が下がり、露出していたとの報告もあった。

燃料を包む金属容器は高温に耐えるとされる。溶けたとなれば、燃料周辺が相当の高温にさらされたとみられる。金属容器ばかりか原発の圧力容器や格納容器を溶かせば、放射性物質が外に漏れ出す。
原発の運転中は、炉心で核燃料が核分裂を起こしている。発熱反応が連鎖し、冷却水を蒸気に変えてタービンを回し、発電している。
冷却水があるうちは熱が一定に保たれるが、本来の水位が下がると燃料が生む熱の行き場が無くなる。最悪の事態では、原子炉の心臓部である炉心溶融が起きる。
この事態を受け、保安院は自衛隊に給水支援を要請した。大量の水を使って熱を冷ますためだ。
過去の大きな原子力災害も、炉心溶融が原因のものがあった。1979年には、米ペンシルベニア州のスリーマイルアイランド原発にトラブルが発生。緊急炉心冷却装置が働かず、高温になった燃料が炉心を溶かす大事故につながった。
日本経済新聞 2011/3/12 15:30

2013年4月6日追記

福島第1原発:汚染水処理の対応は「自転車操業」

東京電力福島第1原発で放射性汚染水が漏れた「地下貯水槽」について、原子力規制委員会は使用前の現地検査を実施しておらず、汚染水処理が「自転車操業」になっている実態が改めて浮き彫りになった。廃炉作業には汚染水処理を完了し、周辺の放射線量を下げる必要がある。しかし、汚染水は増加の一途をたどり、事故から2年たっても「汚染水との闘い」が変わらぬ状況が続いている。
「第1原発の汚染水処理は非常にタイト。1万3000立方メートル(漏えいした地下貯水槽の容量)の数字は小さなものではなく、貯蔵プランの見直しもある」。6日の記者会見で尾野昌之原子力・立地本部長代理はこう述べた。地下貯水槽が今後も使用できなければ、現状も綱渡り状態にある汚染水の保管が一層逼迫(ひっぱく)する。
第1原発周辺の汚染水総量は、処理済み分も含め2日現在、計約37万立方メートル(ドラム缶換算で185万本)。現在も地下水や雨水も流入し、1日約400立方メートルずつ増えている。
東電は地下貯水槽のほか、汚染水をためるタンクを増設し、2015年までに最大約70万立方メートル(同350万本)へ拡大する。また、放射性物質を除去する汚染水浄化装置「アルプス」を運転して処理水の海への放出も検討するが、地元漁業関係者の合意を得られるかは不透明だ。6日、汚染水漏れを受け開かれた福島県の関係課長会議でも、「別の貯水槽に移送するまでに、さらに漏れる可能性がないか」「海へしみ出していないか」など懸念の声が上がった。
第1原発では、仮設電源施設にネズミが入り込んだことによる長期停電事故や、敷地内の放射線測定装置が誤作動するなど、トラブルが頻発している。二見常夫・東京工業大特任教授は「現場の最大の悩みは汚染水処理。蒸発などによって汚染水の量を減らす減容化を進めるしかない」と指摘する。【中西拓司、神保圭作】
毎日新聞2013年04月06日12時13分(最終更新04月06日13時27分)
http://mainichi.jp/select/news/20130406k0000e040174000c.html

別の貯水槽へ移送開始 漏れは推定120トン福島第1原発

http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B007&file=71_%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%A7%BD%E3%81%B8%E7%A7%BB%E9%80%81%E9%96%8B%E5%A7%8B.jpg

福島第1原発構内の地下貯水槽から土壌に汚染水が漏れ出した恐れがある問題で、東京電力は6日、隣接する別の地下貯水槽への水の移送を始めた。東電は漏れた汚染水の量は最大で約120トンと推定。元の貯水槽には約1万3千トンの汚染水があり、ポンプ4台を使用し、移送完了には5日程度かかるとみている。 地下貯水槽から漏えいした可能性が判明したのは初めて。 <写真は、汚染水が漏れ出した地下貯水槽(中央)と移送先の地下貯水槽(手前)=6日午前、福島県大熊町で共同通信社ヘリから>
MSN産経フォト - 2013年04月06日
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2013/04/06/11fukushima/

福島第1原発の167トン流出か

東京電力は6日、福島第1原発の汚染水移送作業完了までに、さらに47トンが流出、漏洩量は最大計167トンになるとの見通しを示した。
MSN産経ニュース -2013.4.7 09:58
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130407/dst13040710000005-n1.htm

福島第1原発:漏水、今後も最大47トン…地下貯水槽

http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B007&file=72_%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E8%B2%AF%E6%B0%B4%E6%A7%BD.jpg

汚染水が漏れた貯水槽。水を入れる前に3枚の防水シートを張っている(東京電力提供)
東京電力福島第1原発の敷地内で、地下貯水槽から放射性汚染水約120立方メートル(約120トン、推定)が漏れた問題で、東電は6日、問題の貯水槽から別の2基への汚染水の移送を始めたと発表した。3日程度で完了する見通しだが、最大47立方メートル(47トン)程度が漏れる可能性があるという。東電は原因は調査中としているが、作業上のミスのほか、汚染水の塩分濃度が高いことに伴う防水シートの遮水機能低下の可能性が浮上している。
ためられているのは、放射性セシウムが取り除かれた後などに残る濃縮塩水で、ストロンチウムなどは含まれている。東電は漏えい防止のため、問題の貯水槽(縦60メートル、横53メートル、深さ6メートル)内の約1万3000立方メートルの水を全部抜く作業を開始。常設1台に仮設を加えた計5台のポンプを使っている。
東電によると、貯水槽は計7基あり、大きさは異なるが構造は同じ。防水のため、内側にはポリエチレン製のシート(厚さ1.5ミリ)2枚、その下に粘土質のシート(厚さ6.4ミリ)1枚が張られ、シート間には緩衝材の不織布が敷かれている。周りの土壌は水が通りにくいように改良。注水前には水漏れがないことを確認していたという。
毎日新聞2013年04月07日08時12分(最終更新04月07日10時02分)
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130407k0000e040115000c.html

福島第1原発:別の地下貯水槽でも汚染水漏れ

東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射性汚染水が漏れた問題で、東電は7日、緊急記者会見を開き、隣接する別の地下貯水槽からも汚染水が漏れていると発表した。東電は、今のところ水位の低下は確認できず、漏れたとしてもわずかな量だとしている。
地下貯水槽は計7基あり、いずれも同じ構造。東電は、この貯水槽の対策は当面せず、最初に水漏れが起きた貯水槽の汚染水を移す作業を優先して進めるとしているが、移送先も同様の地下貯水槽であり、構造面で信頼性に疑問符がつけば、今後の汚染水管理計画に影響を及ぼしそうだ。
毎日jp(毎日新聞) - 毎日新聞2013年04月07日12時28分(最終更新04月07日13時51分)
http://mainichi.jp/select/news/20130407k0000e040164000c.html

移送先の貯水槽でも水漏れ

東京電力福島第1原発敷地内にある地下貯水槽から、放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、原子力規制庁は9日、さらに別の貯水槽でも水漏れがあった可能性が高いことを明らかにした。
水漏れがあったのは、すでに汚染水漏れが発覚した2号貯水槽の水を移送する先となっていた1号貯水槽。移送先の貯水槽でも水漏れが発覚したことで、移送計画が破綻している状況が浮き彫りになった。
規制庁によると、9日朝に塩分濃度が急激に高まったことで、水漏れがあったと判断した。敷地内には、貯水槽が計7カ所あり、いずれも3層の防水シートを敷いた同様の構造。東電は同じトラブルが出る可能性を示唆していた。
2013.4.9 14:31
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130409/dst13040914310016-n1.htm

福島第一汚染水全てタンクへ東京電力方針転換「完了は6月中」

2013年4月11日 朝刊
http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B007&file=81_%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%B1%9A%E6%9F%93%E6%B0%B4.jpg
東京電力福島第一原発の地下貯水池で汚染水漏れが相次いだことを受け、東電は十日、貯水池の汚染水を全て地上の金属製タンクに移し、今後は汚染水の貯蔵に池を使わない方針を示した。
現在、七つある貯水池のうち、四つの池に計二万三千六百トンの汚染水が入っている。東電は、タンクの空き容量が足りないことを理由に、漏れた池から別の池に水を移し替えて対応する考えだった。
しかし、移送先でも水漏れが起き、池の構造自体に欠陥があることが濃厚となった。このため東電は、既存の空きタンクに加え、新たに一万九千トン分のタンクが五月中に増設できるめどがたったとして方針を転換した。
最初に水漏れが見つかった2番池と移送先の1番池は漏えい量が多いとみて、五月の連休までに移送を終える計画。残る3、6番の池からは、タンクの増設状況をみながら五月後半から移送を始め、六月中には完了したいとしている。
また、汚染水が海に漏出しないか監視するため、池の周辺だけでなく、敷地各所に地下水を採取する穴を掘って継続的に調べる。放射性物質や塩素濃度を調べる。
汚染水漏れの原因は、池に設置された三層の遮水シートが何らかの形で破損したためとみられている。移送が終わるまでの間、漏れを最小限にするため、水がたまりやすいシートとシートの間に小型のポンプを入れ、水をくみ上げ池に戻す作業が十日に始まった。
この日、事故対応拠点のJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)で記者会見した東電の広瀬直己社長は「大変深刻な事故だ。経営資源を総動員して対処する」と述べた。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041102000131.html

参照ブログ:
2013-01-31 高田松原
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20130131/1359610706
2012-09-12 奇跡の一本松最後の夜
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120912/1347413298
2012-09-01 満月に照らされる「奇跡の一本松」
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120901/1346465671
2012-06-05 月食
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120605/1338856398
2012-03-19 おーい栗之助
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120319/1332139149
2012-02-25 奇跡の一本松
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20120225/1330309511
2011-12-18 福島第一原発
http://d.hatena.ne.jp/nekobasu/20111218/1324174560

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*1:中秋の名月の12日、岩手県陸前高田市景勝地高田松原で、津波被害に耐えて1本だけ残った「奇跡の一本松」が満月の明かりに照らされた。海に反射した月光に浮かび上がった復興のシンボルはいま、衰弱が進み、危ない状態だ。保護に取り組む日本緑化センター(東京都)の4日の調査では、震災後にいったん出た新芽が枯れ、松ぼっくりも変色していた。松ヤニもしみ出ず、葉全体も茶色になっていた。センターによると、根が傷んで養分を吸い上げる力を失い、猛暑にも適応できなかった。現時点では手の打ちようがないという。

*2:原子力安全保安院の中村幸一郎審議官が3月12日の最初の会見で「炉心溶融が進んでいる可能性がある」としたため更迭された

*3:※動画は削除されている。この後18時頃にも中村幸一郎審議官による記者会見があり同日深夜更迭された[http://www.youtube.com/watch?v=kjRiMvwpabw&hd=1:movie:w470]