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大津城

成安造形大 湖岸で公開

CGで再現された大津城天守閣

戦国時代末期(16世紀末)に十数年間、滋賀県大津市の琵琶湖岸に存在したとされる大津城の当時の威容を、成安造形大(大津市)がコンピューターグラフィックス(CG)による動画で復元した。同市浜大津琵琶湖汽船旅客ターミナルで、公開されている。
大津城は天正14年(1586年)頃に築城され、関ヶ原の戦い(1600年)では城主だった浅井三姉妹の次女・初の夫、京極高次が奮戦し、西軍方の大軍を足止めしたことで知られる。戦いの後、ほどなく廃城となり、天守閣が彦根城に移築されるなどした。
CG動画による復元は、NPO法人「浜大津観光協会」が展開する「幻の大津城復元プロジェクト」の一環で、同大学の講師と学生らが市歴史博物館などからの聞き取りを基に、外観イメージ図を作成。彦根城の解体修理の際に判明した大津城の推定断面・平面図に想像も加え、製作した。
1分20秒の動画で、黒い板張りで4層5階、高さ18メートル(石垣を除く)の天守閣を再現しており、現代の街並みを背景にしたものも作った。同協会では「当時の姿がイメージしやすい。大津にもこんな立派な城があったんだ、と多くの人に知ってほしい」としている。
(2011年11月12日 読売新聞)