人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

栗城史多 エベレスト登頂断念

今日エベレスト登頂の予定だったが断念したとツイートがあった。


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生中継の録画 USTREAM
10/13 Nobukazu Kuriki - EVEREST SHARE【栗城史多 エベレストから生中継】

栗城史多 10/12 19:00
今日午前2時過ぎから6800mのデポキャンプを出発して、今7800m地点まで行きましたが、サウスコルまであと少しでしたが下山することになりました。理由は、前にデポしていた食料・テント・ガスが、カラスに荒らされ、テントポールもガスもなくなっていました。

栗城史多 10/12 19:01
そのまま7900mに上がっても、ガス無しで一夜を過ごすと水分補給もできず大変危険なため、とんだ結果ですがここで下山となりました。日程も限りがあり、これが最後のアタックでした。とても残念ですけれども、まだ諦めていません。応援有難うございました。

栗城史多 10/12 19:16
先ほどサウスクロアールを下りてきました。今だに、アタック用にデポした荷物が荒らされていたなんて信じられません。通常カラスは遠征隊の荷物を狙うので、そのためにマットも雪もかけて埋めていました。

栗城史多 10/12 19:16
体調は完璧ではなかったですが、楽しさを感じて登っていました。これだけの標高差を上がっていき、好天気が今日明日まで続くということだったんですが、ショックです。今C2に向けて下山中です。もう涙は出すぎて出ません。

楽しみが先になっただけでそれほど残念とも感じない。
栗城さんにしてみればまたスポンサーを廻り講演やテレビ出演をして遠征費用を稼ぐのが大変だろうけどこっちはビタ一文出さずにただ応援しているだけ。

栗城史多 10/13 17:47
先ほど、ベースキャンプに戻って来ました。肉体的も精神的にカラカラですが、先ほどの生中継で一万人近くの人が見てくれて元気が出ました。本当は山頂からの予定でしたが、チャレンジは続きます。応援してくれた全ての方に感謝です。そして苦しみにも感謝。最高です。有り難うございました。

栗城史多 10/13 19:04
ヒマラヤには高所カラスがいます。このカラスに今までに三度食料を荒らされた。自分も含めて他の隊もカラス対策をするは常識ですが、今回は傾斜を利用して横からやられました。一番重要なところで…頭がとてもいいです。次回はカカシ持参で登ろうかな。

栗城史多 10/13 19:13
あの荷物を雪から掘り出した時のショックは生きていり中で何度も経験できるショックではありませんでした。全てが奪われた瞬間でした。あの後の下山は今まで一番大変でした。でも、挑戦人生をしているからこそあのショックを感じられるのだなと前向きに思っています。

栗城史多 10/13 20:15
犯人はこれです。有り難うございます。RT @*** ヒマラヤに生存する高所カラス「キバシガラス」です。


画像引用先wikipedia:キバシガラス

登頂断念

youtube44日目 栗城カメラ C2→7800m

10月12日午前2時過ぎにC2を出発した後、7800m地点に到着。
雪に埋めてあった食料や燃料が、カラスに荒らされてなくなっていることを発見した時の模様です。

youtubeの書き込みで批判されている。
このような批判や叩きはネット上ではいつものことです。ところが、栗城さんにとってはこれが辛いんだ。批判しているポイントが全く見当違いでも嫌になる。
ネットでの批判、煽り、叩きをする者はその時だけの書き込みで自分の行動は完了している。しかし、言われた方は常にそう言われているような気がする。世界中の人が全部そう思っているように感じてしまい反駁したくなる。多分批判する人は大概「今まで応援していたけど」で始まり見当違いな思い込み批判をし捨て台詞を吐き「がっかりした」で結び完了する。
これには無視するしかない。
ただ、書き込みがスパムとして削除されている。スポンサーに関係している所なのか、ただの暴言の繰り返しなのかこちらには判断ができない。ただの暴言スパムなら読みづらいが削除せずにそのまま放って置けばいい。
批判というより罵詈讒謗を吐いているのは多少登山をしている者じゃないかな。単純な妬みでの暴言がネットでは多い。
「ゴミを置いてくるな」と批判があったがエベレストに限らずこのような山にはゴミの量は凄いと昔何かで見たことがある。特に酸素ボンベが多いとか。頂上に近い所では遭難者がそのまま・・・
富士山もゴミ、糞尿垂れ流し*1ユネスコ世界自然遺産への登録が見送られた。ならばと言うことでユネスコ世界文化遺産に切り替えて暫定リストに入れている。
宇宙では『wikipedia:スペースデブリ』が問題になっている。つい先日はアメリカの人工衛生が落ちてきたし、もう直ぐドイツの人工衛生が地球に落ちてくると話題になっている。これは大気圏でほとんどが燃えるからいいとして、国際宇宙ステーション(ISS)にぶつかるので大きなスペースデブリは軌道を計算して監視している。これを避けるために結構な頻度でISSの軌道を変更しているようだ。日本実験棟はISSの進行方向の先頭にある。これは勿論悪い位置で分かっていて貧乏くじを引かされているということだそうだ。
2011年10月15日追記

エベレスト登頂カラスで断念 8千メートル近い高所

http://www45.atwiki.jp/jippensha/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B002&file=92_%E3%82%AD%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9.jpg
標高約5300メートルにある栗城さんのベースキャンプ周辺でみられたカラス=栗城事務所提供
世界最高峰の登山で最大の難敵は、カラスだった――。エベレスト(8848メートル)に挑んだ日本の登山家が今月、こんな現実に直面し、頂上を前に登頂を断念した。
数々の世界の高峰に挑んできた登山家、栗城史多(くりき・のぶかず)さん(29)=札幌市=は12日、エベレストの7800メートル地点でぼうぜんとなった。体を高所に慣らすことも兼ね、10日ほど前に登った時に雪の中に埋めた食料がカラスに掘り返され、食い荒らされていたからだ。
最も痛かったのは、雪を溶かして飲み水を作るため、一緒に埋めた登山用コンロの燃料ボンベがなくなっていたことだ。
標高8千メートル超では、酸素が平地の約3分の1しかなく、高山病予防のために大量の水分をとる必要がある。栗城さんは泣く泣く、ベースキャンプの仲間に無線で「登頂断念」を伝えた。「天気も良かったし、ここからが正念場というところだった。まさかカラスにやられるとは……」
エベレストの8千メートル近い高所でのカラス、実は登山家の間ではよく知られている。1995年春、中国側から登頂した日大隊は、登る途中に7200メートルのキャンプがカラスに荒らされた。隊員だった古野淳さん(50)は「テントの布地をつついて破り、ソーセージなどが食い荒らされた」と話す。
ヒマラヤでツルの調査をした「日本野鳥の会」主席研究員の金井裕さん(55)によると、栗城さんが被害にあった7800メートルもの高所にはエサがなく、通常カラスは生息しない。だが、春を中心に、現地スタッフも含め年間千人ほどが入山する近年は、登山隊の食料目当てに生息域の標高が上がっているらしい。
2003年に登頂した登山家の三浦豪太さん(42)は「エベレスト登山で、万全なカラス対策は今は常識。食料や装備はしっかり梱包(こんぽう)して荒らされないようにするべきだ」と指摘する。(近藤幸夫)
エベレスト登頂カラスで断念 8千メートル近い高所
朝日新聞 2011年10月18日13時30分

2011年10月19日追記

*1:糞尿の垂れ流しは今でもかな。山麓の不法投棄