人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

火の玉

まちBBS千種スレに伊勢湾台風があった昭和34年に発光現象を見たとの書き込みがあった。

オレンジの物体が東の方にまるで人魂の様に飛んでいった。。
親父と多くの方が見てました。翌日内山小で俺も見たて大騒ぎです。
▼▲千種区を語っちゃおう part18▲▼

それで思い出したことがある。
伊勢湾台風の風が強くなってきて母が雨戸を閉めていた時のこと。私を呼んで外を見させ「見てみ、あれが台風の目だよ」と教えてくれた。確かにそこ*1には20〜30センチ位の火の玉*2が風の中で浮いている。風が結構強いのであっという間に飛ばされる筈なのに母が私を呼んで見させる時間があったということは風に逆らって止まっていたと考えるしかない。その後直ぐに新聞紙が吹き飛ばされるように東に飛び去った*3。何故新聞紙と例えたかというとその当時もそんな風に思った記憶が蘇ったからだ。怖くは無かった。あれがヒトダマだよと言われたら怖かっただろうと思うが、母も『ヒトダマ』を見たという話はよく聞いたらしいが自分では見たことは無いと言っていた。そして『台風の目』というものが何であるかも知らなかった訳でその火の玉が『台風の目』であろうと勝手に思い込んだようだ。
伊勢湾台風 火の玉』でググってみた。するとこの年は結構火の玉の目撃談があるらしい。その中でも『伊勢湾台風災害体験談 目の前を通り過ぎた光る物体』という当時37歳だった岐阜地方気象台職員の方の目撃談もヒットしたが、これも『ガラスの碍子だったのでしょう』とはっきりとは分からない。結局どれも分からないと言う事で、子供の頃に読んだ少年雑誌で紹介されていた雷の時に起こる現象で『wikipedia:球電』だったのかもしれない。フワフワと家の中にな入って来たとか、爆発したとか、部屋の中だけボヤを起こしたとかこの現象は本当にあるらしい。
このことは親友の一人にも話したことがあるが「まあそんなこともあるかもしれないなあ」位の感想しか貰えなかった。人工衛星やISSはよく見ているから分かっている。来る時刻を知っていて待ち受けているのだから間違いは無いだろう。流星郡や火球も見たことはある。それらの何れとも全然違う火の玉だった。

*1:私が立っている縁側から5・6メートル先の道路上

*2:色は30ワット位の白熱灯色

*3:東に飛び去ってということは西風ということになる。伊勢湾台風は潮岬に上陸し紀伊半島を縦断している。ということは名古屋ではこの台風が向かってくる時には南風から東風ということになる。なのに東に飛び去ったという記憶は矛盾しているが仕方がない。