華麗に春姫道中
名古屋市中心部を練り歩く
笑顔で街中をゆく「春姫道中」=谷之口昭撮影
紀州から初代尾張藩主・徳川義直に嫁いだ春姫のお輿(こし)入れを再現した「春姫道中」が名古屋市中心部で20日行われ、約800人の行列が大津通を練り歩き、戦火で消失した名古屋城本丸御殿の早期復元を呼びかけた。
市民団体「本丸御殿フォーラム」が主催し、今年で14回目。初夏を思わせる陽気となったこの日、春姫や義直のほか、女小姓や傘持侍にふんした行列は熱田神宮で参拝を済ませた後、矢場町から大津通を経て同城へ向かった。今年は同御殿復元に着工が予定され、注目を集めている。
名古屋城に到着した春姫役の南山大2年泉敦子さん(19)が辺りを見回し、恒例の「御殿はどこじゃ」と問いかけると、松原武久名古屋市長は「今年度に、ここで造るんじゃ」と答えていた。
(2008年4月21日 読売新聞)