人の土俵で褌を取る

気になったニュースの備忘録+α

天文学者ベラ・ルービン

天文学者ベラ・ルービン

その少女の寝室には、北向きの窓があった。窓から見える星空が、十歳の女の子を夢中にさせた
▼じっと見続けていると、星のめぐりが分かる。眠るのが惜しくなって、夜更かしをする。だから、お母さんは、大声を出さなくてはいけなかったという。「一晩中、窓から頭を出し続けるのはやめなさい」。だが、少女は見続けた
▼この少女が、米国の天文学者ベラ・ルービンさん。銀河が回転する速度を観測することで彼女が成し遂げた発見は、ノーベル賞に値すると言われた。宇宙の四分の一を占めながら、見ることができぬ謎の物質「ダーク・マター(暗黒物質)」が存在する証拠を見つけたのだ
▼少女時代から天文学を志していたが、高校の教師からは「科学を志すには、力不足」と言われ、名門大学からは「当大学院は、女性を受け入れない」と断られた
▼四人の子の育児に追われながらの学究生活だったので、多くの研究者が一番乗りを競い合うテーマは避け、人があまり手を出さない問題にじっくり取り組んだ。それが大発見につながったという
▼女性として史上三人目のノーベル物理学賞受賞はならぬまま、年末に八十八歳で逝ったが、こう語っていたそうだ。「名声など、つかの間のこと」「私の人生で、毎晩星を見ることほど面白いことはないんです」。一晩中どころか、一生涯、星空を見つめ続けた人生である。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2017010602000104.html

yascovicci.exblog.jp

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2017年箱根駅伝

青山学院大学優勝

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2017/01/04中日新聞

確か2015年青山学院大学が初優勝した年の第3区か4区で、他校の監督が車の中から拡声器を通してがなっていた。『青学なんかに負けるのかとか・・・失礼な言い方。

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2017/01/04中日新聞

どの選手も体調をその時その瞬間に合わせ持って来ているだろうけど、これは照井明人選手万全を期しその通り行ったのだろう。嬉しいかっただろうなあ。

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夏目漱石つながり

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2016年12月10日中日新聞 佐藤正明「それから」どうなる

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朴槿恵大統領の弾劾、韓国国会が可決 予想外の大差で職務停止に
韓国・朴槿恵大統領の弾劾訴追案が12月9日、国会で採決され、賛成234票、反対56票で可決された。

夏目漱石

夏目漱石のまな弟子・鈴木三重吉は、師と同じく神経衰弱に苦しんだ。大学を休学しなくてはならず、自殺を思うほど追い詰められたが、それを救ったのが、漱石からの手紙だったという
漱石の書簡集にある三重吉宛ての一通は一九〇五年の大みそかに書かれ、消印は元日の午前零時から五時。夜更けまで書き、わざわざ出しに行ったのであろう、その手紙からは、漱石の心のぬくもりが、湯気を立てんばかりに伝わってくる
▼<書斎で一人で力んでいるより大(おおい)に大天下に屁(へ)の様な気焔(きえん)をふき出す方が面白い。来学年から是非出て来給(きたま)え>。このころ漱石自身も精神的に苦しみ、「屁の様な気焔」を天下にふき出すつもりで『吾輩は猫である』などを書いていたのだ
▼そんな教育者としての顔は弟子らにだけ向けられたのではなかった。後年、三重吉が師の家を訪れると、汚い服を着た少年に英語を教えていた。体調が悪そうなのに丁寧に教え続けた文豪はこう言って笑ったという
▼「どこかの子だか、英語を教えてくれとやって来たのだ。私はいそがしい人間だから今日一度だけなら教えてあげよう。一体だれが私のところへ習いにいけと言ったのかと聞くと、あなたはエライ人だというから英語も知ってるだろうと思って来たんだと言ってた」
漱石没して、きょうで百年。その書を開けば今でも、先生の教え子になれる。
中日春秋(朝刊コラム):中日新聞(CHUNICHI Web) - 2016年12月9日
URL:http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2016120902000112.html

寺田寅彦 大隅良典 ベンジャミン・フランクリン

科学とは「不思議を殺すものでなくて、不思議を生み出すものである」という名言を残したのは、夏目漱石の弟子で物理学者の寺田寅彦
▼たとえば、かつては「すべてのものは原子からできている」と教わったのに、科学の進展で、私たちが知る原子でつくられている物質は宇宙のわずか4%にすぎず、残りは謎の物質だと分かった
▼常識が覆され、新たな不思議が見つかる。そのおかげで私たちはより深く、違った角度から考えられるようになる。それが科学の醍醐味(だいごみ)だろうが、どうもわが国の政府は「不思議を生み出す」科学に冷淡なようだ
▼きょう、ノーベル賞の授賞式典に臨む大隅良典さんは「謎が解かれた時、新たな謎が生まれるのが科学」と説き、「科学が役に立つというのが、数年後に企業化できることと、同義語になっている」と憂いている。研究費が削られ、拙速に成果が求められる現状では、科学立国の礎(いしずえ)が危ういとの警鐘だ
▼偉大な政治家にして科学者でもあったベンジャミン・フランクリンには、こんな逸話が伝わる。自然科学の新たな成果に接した人が、「これは何の役に立つのだ?」と聞くと、彼は聞き返した。「では、生まれたばかりの赤ん坊は、何の役に立つというのです?」
▼大人には計り知れぬ可能性を秘めた「赤ん坊」に「何の役に立つか?」を問う。そういう社会では、未来は育めまい。
中日春秋(朝刊コラム):中日新聞(CHUNICHI Web) - 2016年12月10日
URL:http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2016121002000113.html

大隅良典人形寄贈 ノーベル博物館

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ノーベル博物館への寄贈品のひとつで、研究者仲間からプレゼントされた若き日の自身のフィギュアを説明する大隅良典さん=8日午前、ストックホルム川村直子撮影

大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)がノーベル博物館に贈った人形は、昨年あったガードナー国際賞受賞と古希を祝う会で、これまでの大隅研究室の在籍者からプレゼントされた品だった。
門下生の一人で、東工大の中戸川仁准教授(42)によると、この人形を手渡された時の大隅さんは少し照れながらも、うれしそうだったという。
人形は、大隅さんがオートファジー(自食作用)の観察に酵母で初めて成功した1988年当時の姿をモデルにした。顕微鏡を前に座っているのは、顕微鏡をのぞくことが好きな大隅さんの象徴的な場面だ。人形はこれまで大隅さんの教授室に飾られていた。
中戸川さんは「人形を近くで見られなくなるのはちょっとさみしいが、博物館で多くの人に見てもらえるのはとてもうれしい」と話した。(ストックホルム=南宏美)
大隅さん「28年前の姿」の人形寄贈ノーベル博物館に:朝日新聞デジタル - 2016年12月9日13時13分
http://www.asahi.com/articles/ASJD86SQFJD8UBQU00Z.html

夏目漱石アンドロイド

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漱石アンドロイドお披露目 孫の声で「夢十夜」を朗読

9日は夏目漱石の没後100年の命日。二松学舎大と大阪大の石黒浩研究室が共同製作、朝日新聞社が協力した漱石アンドロイド(人間型ロボット)が8日、披露され、孫の夏目房之介さんの声で「百年待っていて下さい」と「夢十夜」を朗読した。10日午後0時半からは東京・有楽町朝日ホールで開かれる「漱石国際エッセーコンテスト」表彰式で、午後4時からは東京・有楽町朝日ギャラリーで一般公開される。無料。吉川一樹
朝日新聞デジタル 2016年12月8日21時37分
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161208004610.html

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